Runway、画像から動画生成可能な「Gen-3 Alpha」を発表 半田貞治郎

Runway、画像から動画生成可能な「Gen-3 Alpha」を発表

こんにちは!半田貞治郎です。

動画生成サービスを提供するRunwayは2024年7月30日、動画生成AIサービス「Gen-3 Alpha」に新機能「Image to Video」を追加したと発表しました。この新機能により、ユーザーは任意の画像を動画の最初のフレームとして使用できるようになります。さらに、テキストプロンプトを併用して動画の内容を詳細に指定することも可能です。

「Image to Video」機能を利用することで、開始フレームが明確に定義されるため、より高品質で一貫性のある動画が生成されやすくなります。これにより、スタイルや内容を正確に指定できるというメリットがあります。ただし、終了フレームを指定して2点間を補間する機能は現在のところありません。

Gen-3 Alphaは2024年6月に一般公開された最新の動画生成AIモデルであり、高品質で詳細な10秒間の動画クリップを生成する能力を持っています。今回の「Image to Video」機能の追加により、その性能がさらに向上し、競合他社との差別化が期待されています。

RunwayのGen-3 Alphaは、テキストプロンプトを使用して動画を生成する機能も備えており、その高い画像生成能力で知られています。しかし、これまではキャラクターの一貫性やハイパーリアリズムに課題がありました。今回の「Image to Video」機能の導入により、これらの問題が解決され、より一貫性のある動画生成が可能となりました。

ユーザーは、AI生成の画像やカメラで撮影した写真を使用して動画を生成することができます。また、Runwayのリップシンク機能を利用することで、キャラクターの画像にアニメーションを追加し、正確な音声を付加することも可能です。これにより、よりリアルな動画作成が実現します。

Runwayは、動画生成の過程で不適切な画像や著名人の写真の使用を自動的に検出し、防止する安全対策も講じています。この新機能は、映画制作や動画作成の革命をもたらし、誰でもハリウッドレベルの動画制作体験を楽しむことができるようになります。

一方で、Runwayはデータスクレイピングやトレーニングに関する論争にも直面しています。一部のクリエイターは、自身の作品が無断でAIトレーニングに使用されたと主張しており、この問題が今後のAI動画生成ツールの未来にどのような影響を与えるか注目されています。

総じて、Runwayの新機能「Image to Video」は、動画生成の新たな可能性を広げ、クリエイティブな表現をさらに豊かにするものとして期待されています。

Citations:
[1] https://www.youtube.com/watch?v=oYNzl4Hzi4M
[2] https://www.tomsguide.com/ai/ai-image-video/runway-drops-image-to-video-in-gen3-i-tried-it-and-it-changes-everything
[3] https://www.aibase.com/news/10658
[4] https://runwayml.com/blog/introducing-gen-3-alpha/
[5] https://help.runwayml.com/hc/en-us/articles/30266515017875-Creating-with-Gen-3-Alpha