eVTOL「BlackFly」で初めての空の旅　半田貞治郎 - 半田貞治郎のデジタル備忘録

こんにちは！半田貞治郎です。

Pivotalが開発した電動垂直離着陸機(eVTOL)「BlackFly」の操縦体験について、筆者が詳細に語っている。この革新的な1人乗りウルトラライト機は、シリコンバレー発の企業Pivotalがレクリエーション航空市場への参入を目指して開発したものだ。

BlackFlyの特徴は、操作の簡単さにある。数日間のシミュレーター訓練で、飛行機操縦未経験者でも操縦できるようになるという。Pivotal CEOのKen Karklin氏は、最新技術の活用により、ウルトラライト機オペレーターでも多機能な航空機を操縦できるようになったと説明する。

機体は、重量254ポンド(約115kg)未満のFAAガイドラインに準拠したウルトラライト機で、特別な免許なしで操縦可能だ。ただし、人口密集地上空の飛行は禁止されている。購入希望者は、約3000万円を支払い、10日程度のシミュレーター訓練を受ける必要がある。

BlackFlyは、8つの電気モーターと各翼に4つのプロペラを備え、垂直離着陸が可能だ。Pivotalは2025年に量産型eVTOL「Helix」の納入を開始する予定で、BlackFlyは2023年6月の納入開始以来13機が売れている。

操縦席は左右に配置された同一のジョイスティックで操作し、タッチスクリーン式タブレットで各種情報を確認できる。また、緊急時用のパラシュートも装備されている。

筆者の初フライトでは、離陸時の急上昇に驚きつつも、シミュレーターでの練習経験を活かして基本的な操縦を行った。着陸時には自動着陸機能も利用し、安全に着地。複数回のフライトを経験し、その楽しさに魅了されたという。

Pivotalの開発したBlackFlyは、フライバイワイヤー技術を採用し、操縦の容易さと軽量化を実現している。この革新的なeVTOLは、航空愛好家だけでなく、一般の人々にも空の旅を身近なものにする可能性を秘めている。[3]