Apple、新しいアクセシビリティ機能を発表 ―視線操作や音楽体験、乗り物酔い軽減など 半田貞治郎

Apple、新しいアクセシビリティ機能を発表 ―視線操作や音楽体験、乗り物酔い軽減など

 

こんにちは!半田貞治郎です。

Appleは2024年後半に登場するiOS、iPadOS、visionOSに搭載予定の新しいアクセシビリティ機能を発表した。iPhone/iPadを視線で操作できる「Eye Tracking」、聴覚障害者向けの新しい音楽体験「Music Haptics」、音声認識機能の強化、乗り物酔いを軽減する「Vehicle Motion Cues」などが含まれる。[1][3][4][5]

Eye Trackingは、iPhoneiPadのフロントカメラを使用して目の動きをトラッキングし、アイコンやボタンなどの上にポインターを一定時間置くと操作を実行する「Dwell Control」により、物理ボタン、スワイプ、その他のジェスチャーなどの操作が可能。追加のハードウェアやアクセサリーは必要ない。[4]

Music Hapticsは、iPhoneに搭載された「Taptic Engine」が音楽に合わせて微細な振動を再生することで、耳の不自由なユーザーが音楽を体験できる新しい方法。Apple Musicの数百万の楽曲に対応し、アプリに同機能を追加できるAPIも提供予定。[5]

音声認識機能の強化では、カスタム発話を割り当ててショートカットを起動したり、複雑なタスクを完了したりできる「Vocal Shortcuts」や、発話が難しくなる疾患のあるユーザーも音声認識を利用できるようにする「Listen for Atypical Speech」などが新機能。[5]

Vehicle Motion Cuesは、画面の端にドットのアニメーションを表示して車両の動きの変化を視覚的に表現することで、乗り物酔いを軽減する。自動的に表示するように設定することも、コントロールセンターでオン/オフを切り替えることもできる。[5]

visionOSには、聴覚障害のあるユーザーを含む全てのユーザーが、その場の会話の音声やアプリの音声などの文字起こしを利用できるライブ文字起こし機能などを追加。Apple Vision Proでは、ウィンドウバーを使ってキャプションを移動する機能や、iPhone用聴覚デバイスと人工内耳のサポートも追加する。[2][5]

この他にも、視覚障害のあるユーザー向けのVoiceOverの新しい音声や柔軟なボイスローター、点字画面入力の日本語対応、カメラ利用時に指をタップするジェスチャーをスイッチとして認識するオプションなど、複数のアクセシビリティ機能が追加される。[5]

Citations:
[1] https://zenn.dev/meson/articles/visionos-accessibility
[2] https://developer.apple.com/jp/visionos/
[3] https://gihyo.jp/article/2024/05/apple-new-accessibility
[4] https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1591976.html
[5] https://news.yahoo.co.jp/articles/cff0d3d846efcb3df7b670fa1b860bf9df20bb17?page=2