河合塾、総合型選抜の生成AI判定システムを開発 半田貞治郎

河合塾、総合型選抜の生成AI判定システムを開発

こんにちは!半田貞治郎です。

河合塾は、大学の総合型選抜(旧AO入試)などで、高校生が提出した願書や志望理由書に生成人工知能(AI)が使用されていないかを判定するシステムを開発した。学力試験を課さない入試が増える中で、受験生による不適切なAI利用が懸念されており、この新システムが効果を上げるかが注目されている。

河合塾によると、同システムは米グーグルが開発した生成AIについて公開されているプログラムを活用している。高校生が記入した志望理由や長短所などの記入欄ごとに範囲を指定し、生成AIを使った文章ならではの特徴に反応できるよう設計されている。総合型選抜用の既存システムで提携している大学向けに提供される。

システムの精度は高く、500~千字以上の文章であれば、かなりの確率で生成AIの使用を判別できるという。ただし、AIを使っていないのに「使った可能性がある」と誤判定される確率も5%ほどあるとしている。

この開発の背景にあるのが、総合型選抜や学校推薦型選抜(旧推薦入試)の拡大だ。大学によっては生成AI利用の制限を明示しているが、受験生による不適切な利用が懸念されている。河合塾の新システムが、この問題に一定の解決策を提供できるかが注目される。

Citations:
[1] https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666920X23000395
[2] https://www.mdpi.com/2227-7102/14/2/148
[3] https://www.nature.com/articles/s41598-023-38964-3
[4] https://lens.monash.edu/%40politics-society/2023/05/15/1385696/tailoring-university-assessment-in-the-age-of-chatgpt
[5] https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/02602938.2023.2241676